クリッピング期間2018年1月1週目 - 5週目
ファッション誌「MADURO」で、家族愛といった、創刊当初は強く打ち出さなかった「健全なイメージ」を前面に押し出すようになった。MADUROは創刊時、LEONと同様のイメージを売りにしたシニア向けファッション誌としてスタートした雑誌。間接的にではあるが、不倫をにおわせる描写が散見されるファッション誌だった。
バブルで盛況だった人たちがターゲットであったが、創刊から大分経った今、雑誌がターゲットとしている世代は不況のあおりを受けた人たちとなった。そんな今、「ちょい悪オヤジ」の文法がウケる世代はMADUROがターゲットにしている世代よりももっと上になったのだ。
そして昨年12月。MADUROは目次の前の見開きページで不健全さと決別する宣言をした。その理由については公言していない。上記のとおり、ターゲットがバブル世代ではなくなったことが大きな理由ではないか。あるいは、ハリウッド映画界に端を発した「MeToo」の運動の影響もあるかもしれない。いずれにせよ、ファッション業界においてもセクシャルな表現は公にしづらいものになりつつあるのを感じた。